レストランレビュー

ホッパーズ【HOPPERS】ロンドンスタイルのスリランカ・南インド料理

スリランカ料理って食べたことありますか?

ロンドンで人気のスリランカ料理レストラン、ホッパーズ【Hoppers】を知ったのは、インスタのこの投稿でした。

 

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何これ?カワイイ!ホッパー?食べてみたい!

このビジュアルにすっかり心を奪われてしまいました。

はてな?

ホッパーとは米粉とココナッツミルクベースの生地をイーストで発酵させお椀状に焼き上げたもの。スリランカではホッパー、南インドではアッパムと呼ばれています。

残念ながら、このビーツで色付けされたピンクのエッグホッパーはバレンタイン限定で食べ逃してしまったのですが、この不思議な形の食べ物と、インドカレーとは一味違った旨味のスリランカ料理の美味しさに、すっかりファンになってしまいました。

今回は、ミシュラン・ビブグルマンにも選ばれているスリランカ・南インド料理のレストラン、ホッパーズ【HOPPERS】に行ってみました。

美味しくない訳がない、JKS Restaurantsとは?

左からカラム、スナイナ、ジョティン

(画像出典:Evening Standard 「The Sethi siblings on their growing London restaurant empire」)

実はこのレストラン、美味しくないはずがないんです

なぜかと言うと、ミシュラン星付きの南インド料理レストラン、トリシュナ【Trishna】のスターシェフ、カラム・セティ(Karam Sethi)とその兄妹、ジョティン(Jyotin)スナイナ(Snaina)の3人が運営する「JKE Restaurants」クループによってプロデュースされているレストランだから。

トリシュナについては、またの機会に詳しく紹介するとして・・・。

家族経営・・・だけどみんな超プロフェッショナル

CEOの長男ジョティンさんは、私立校(イギリスの私立は学費がとっても高い!)からケンブリッジに進み、英金融大手バークレイズの投資部門にいた元バンカーでビジネスのプロ

次男カラムさんはミシュランスターシェフで、もちろん料理担当。

末の妹スナイナさんは、人事のプロであり、ワインの世界的な資格WSETでディプロマ取得したソムリエ

WSETレベル4のディプロマは、試験だけでなく論文を提出したり、かなり深いワインへの理解と知識を要求される難しい資格だよ!

「JKS」Restaurantsというグループ名は、このインド系2世のイギリス人3兄妹の頭文字からであり、更に兄妹のお父さんはデリー出身の公認会計士、スナイナさんの旦那さんはムンバイ出身の弁護士でシェフのカラン・ゴカニ(Karan Gokani)・・・。

ちなみに、このカランさんが、ホッパーズのマネージメントを任されています。

ケンブリッジを出て弁護士になっても料理への情熱冷めやらず、司法修習生時代はレストランでバイト、弁護士になっても諦められず脱サラ(?)して料理人になったんだって!

何なんですか?このエリート家族・・・。

素人の家族経営ではなく、料理から経営、人事まで全て本物のプロな訳で、ロンドンの飲食業界でヒットを飛ばし続けるのも頷けます。

系列店も話題の店ばかり

インド料理だけでも、前述の家族経営で始めたトリシュナ【Trishna】と、ジムカーナ【Gymkhana】ミシュラン1つ星ブリガディアーズ【Brigadiers】もミシュラン・ガイドに掲載されている人気店で、スリランカ料理のホッパーズ・ソーホー店は、ミシュラン・ビブグルマン

他にもトレンディーな台湾料理のBAOやミシュラン1つ星スペイン料理のSaborなどなど、今話題のレストラン、あれもこれもがグループ系列店で、美味しさもお墨付きな訳です。

さて、食べてみたくなったでしょ?

それでは、レッツゴー!

お♡と嬉しい驚きも

左はココナツのポルサンボル、右はキャラメライズした玉ねぎのシーニサンボル。

スリランカ料理で面白いのは、モルジブフィッシュ(カツオの一種)を加工した鰹節のようなものが使われていること。

あ、この旨味・・・♪

サンボルという、ふりかけのような物を何にでもかけて食べるのですが、これがいい味出している。

ポルサンボルはちょっと辛めのココナッツふりかけ、シーニサンボルはキャラメライズした玉ねぎと鰹の旨味で、スパイス入りの甘辛い佃煮風。

日本人としては、親しみのある鰹出汁のあの旨味に「おっ♡」と嬉しくなっちゃいます。

そして実を言うと、私が一番気に入ったのは、ソフトドリンクのワタラッパン(ワッタラパム)・ミルク

ワタラッパンとは、スリランカのココナッツミルクプリン。

何このプルンプルン、フワッフワな泡!!

生クリームじゃなく、ココナツクリームの泡だそう。

麦芽や糖蜜系の懐かしい優しい甘さとココナッツの香りがもう癒やし・・・。

そして、更にビールもちょっと面白い。

トディー・エールというオリジナルの缶ビール。

飲んでみたら、あら、これまたココナツの味と香り。

ココナツっぽいアロマではなく、しっかりココナツ味なので「?」と思って調べてみると、トディーってのはココナツの花をカットして切り口から出た樹液を発酵させたお酒のことなのね・・・。ふむふむ。

リーズの近くにある醸造所「ソルトビア【SALT BEER】」とコラボして作っているらしい。

更に良く調べてみると、トディー自体はココナツの香りはあまりしないようで、あくまで「トディーにインスパイアされたビール」とのこと。

 

フレッシュココナツを加えることで、ココナツの香りがするようです。

これも意外性があってイイ!

さらに、インド料理ではななかお目にかかれない、ポークやビーフのカレーもあるのが嬉しい。

胡椒の効いたブラックポークカレー

麺状のストリングホッパーや、南インド料理でおなじみのドーサも美味しいよ。

ストリングホッパーは柔らかいビーフンのような、ちょっと茹ですぎた素麺のような(?)感じ

人気のフィッシュカレーとプレーンドーサ

ジビエ(狩猟肉)の季節ならではの、Venison(鹿肉)とクランベリーのコットゥや、Guineafowls(ホロホロ鳥)のチリフライ、クリスマスには七面鳥のビリヤニ・・・なんてイギリスならではのスペシャルメニューも、本場スリランカでは食べられないロンドンスタイルでオシャレですよね。

おひとり様でも全然OK

ちなみにロンドン市内中心部のソーホーマリルボーンキングス・クロスの3店舗あるのですが、どこもおひとり様で満喫しました。

カウンター席や2人がけの小さなテーブルもあり、お買い物帰りやお散歩途中にフラッと1人でも気軽に立ち寄れる雰囲気

お料理の量はかなり・・・お上品サイズです。w

カレーとサンボル、主食のホッパーやドーサなどをひとつづつとドリンクを頼んだのですが、お腹いっぱいにはなりません・・・。

でも私にとっては、カレーを食べに行くといつも満腹で胃が重くなるので、まだ食べたいなぁ・・・くらいの美味しい余韻が丁度良いと思いました。

テイスティングメニューもあるので、食べようと思えば1人でもいろいろ食べられます。

もちろん数名でシェアすれば尚良し!

お店の人もテキパキ働いていて、親切でした。

 

訪問日:2021年6月、11月11日、他

基本情報

お店の基本情報です。

メニューの内容は定期的に変わります。

営業時間にも変動がありますので、お店のHP要確認。

店舗ウェブサイト:https://www.hopperslondon.com/

【SOHO】ソーホー

1号店で、3つの中で1番小さいお店。


電話番号 +44(0)20
営業時間 ランチ:金曜、土曜のみ
(金曜は12時-15時、土曜は12時からディナータイムまで通し)
ディナー:火水(17:30-22:00)
木曜(17:30-22:45)
金曜(17:00-22:45)
土曜(ランチタイム-22:45)
定休日 日曜、月曜
住所 49 Frith St, London W1D 4SG
アクセス 地下鉄トッテナムコートロード駅から徒歩5分、レスタースクエア駅から徒歩6分

 

【MARYLEBONE】マリルボーン

小さく見えて、実は地下にもバーとテーブル有り。

電話番号 +44(0)20 3319 8110
営業時間 ランチ:木曜-日曜
(木金は12時-15時、土日はディナータイムまで通し営業)
デイナー:火曜(17:30-22:00)
水曜(17:30-22:45)
木金(17:00-22:45)
土曜(ランチタイム-22:45)
日曜(ランチタイム-21:30)
定休日 月曜
住所 77 Wigmore St, London W1U 1QE
アクセス 地下鉄ボンドストリート駅から徒歩4分

 

【KING'S CROSS】キングス・クロス

近隣にGoogleなどのオフィスがたくさんあり、平日ランチも営業。
3つの中で1番広くゆったり。

電話番号 +44(0)20 3319 8125
営業時間 ランチ:火曜-金曜(12時-14:45)
土日(12時からディナータイムまで通し)
ディナー:火水(17:00-21:45)
木曜(17:00-22:15)
金曜(17:00-22:45)
土曜(ランチタイム-22:45)
日曜(ランチタイム-21:00)
定休日 月曜
住所 Unit 3,4 Pancras Sq, London N1C 4AG
アクセス 地下鉄キングス・クロス駅から徒歩6分

 

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