市内中心部、ロンドン塔の近くにあった人気店が南東ロンドンのドッグランドに移転。
その後すぐミシュランガイドにも再掲載され、気になっていたお店です。
休日に東ロンドンのドックランドエリアに行く機会があったので、子連れで行ってみました。
クイーンお墨付きの名物シェフのお店
こちらのレストランは、オーナーシェフがテレビでも活躍する有名人。
テレビでも活躍の名物シェフ
⇧ 旗が顔にかかっている方がオーナーシェフのサイラス(Syrus Todiwala)さん。w
この番組は、2013年にBBC2(イギリスの国営放送)で放映された「Incredible Spice Men」という料理番組。
この一見こわもてな仲良しおじさんコンビが、イギリス各地の平穏な田舎町に出没して、イギリス料理をスパイス・アップ!
他のヨーロッパ料理と比べて、シンプルでいまいちインパクトの無いイギリス料理ですが、スパイスをちょっと加えるだけで・・・
あら、不思議!
オシャレで気の利いた逸品に変身してしまいます。
保守的な地方の住民が驚く顔と、素敵なスパイス使いに毎エピソードワクワク楽しい番組です。
イギリスの初夏のデザート(?)ストロベリー&クリーム(そのまんま苺にクリームかけただけ)に、黒胡椒、シナモン、砂糖ミックスをプラスすれば、皆目を丸くしてニッコリ。
フィッシュ&チップス(衣を付けて揚げた白身魚とフライドポテト)も、魚をスパイスでマリネしてからいつもの衣で揚げると・・・「Lovely!(とってもいいね~!)」
それもそのはず、このおじさん達、実は凄いんです。
クイーンのダイヤモンドジュビリーランチも担当!
今は亡きエリザベス女王の在位60年(2012年)、ダイヤモンドジュビリーの先陣を切り、当時はご存命だったフィリップ殿下と共にサイラスさんの作るランチを楽しまれたそう。
ムンバイ生まれのサイラスさんは、インドの高級ホテル、タージホテル&パレスでインド各地11か所のレストランを統括するコーポレート・エグゼクティブ・シェフに登りつめ、1991年に渡英。
その後、国家の功労者に与えられる勲章である、大英帝国勲章の1つ、MBEを2000年、更に上位のOBEを2009年に授与されています。
お店の2階にはイベントエリアやお手洗いがあり、階段には、様々な賞の盾や賞状、記念写真などが並んでいました。
ゴア、ムンバイ、パールシー・・・多彩なインド料理を小皿料理で
鴨のソーセージとケーラランマッシュポテト。
赤身の鴨肉の旨味が凝縮されたソーセージはスパイスもたっぷりでピリっと辛め。
カレーリーフやケーララ風スパイスが香るマッシュポテトと甘酸っぱいタマリンドソースで奥行きのある味。
お次は、ビーツ&ココナツ サモサチャート。
マッシュしたビーツがベースのココナツ風味のベジタリアンサモサに、甘いヨーグルト、ライスパフ、セヴ(乾燥ヌードル的なスナック)、タマリンドチャツネなどがトッピングされています。
いろんな味と香り、食感が複雑に混ざり合って楽しい。
そしていよいよメインを!・・・と思っていたけれど・・・。
娘はスパイシーなものは食べないので、ペシャワリーナンとマンゴーラッシー、アイスクリーム・・・とついつい甘いものばかり食べさせていたら・・・。
案の定、シュガーハイ・・・で店内ウロチョロし始めました。
ペシャワリーナンは、中にココナツやアーモンド、レーズンなどの甘いフィリングが入ったナン。
最後に、食べてみたかったべビンカをオーダー。
べビンカはゴアのプリンのようでパンケーキのようなデザート。
もちもち食感で、他のインドデザートのように甘すぎず、酸味のあるベリーソースとバニラアイスを一緒に食べると美味しい。
店内もだんだん込み合ってきたので、ここで断念。
ゴア料理充実な印象
タージホテルのエグゼクティブシェフをしていた時はゴアに住んでいたそうで、ポルトガル風のメニューやゴア料理が充実。
今回食べたべビンカもゴアのデザートですが、他にもポルトガル・ゴアスタイルのホワイトチキンカレー(チキンシャクティー?)も、チキン カフレアル(グリーンカレーのこと?)も気になります。
更にポークビンダルー・アレンテージョスタイル、ゴア風海老カレー・・・と、ゴア料理いろいろ。
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お店のインテリアも綺麗なタイルがゴア風でとても素敵。
ムンバイのストリートフードや、人気の南インド、パールシー(イラン系)料理も
イラン系の家系でムンバイ出身のサイラスさん。
メニューにはムンバイのストリートフードや、家族由来のパールシー料理も。
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イラン系ゾロアスター教住民由来のカレー、パールシー ラム ダンサック。
キリスト教徒が多いゴアや南インドのケーララの、ビーフやポークのメニューがあるのも魅力的です。
シティーの有名店がドッグランドに移転
以前はシティーエリアにあった有名店が、DLR(Docklands Light Rail) のガリオンズ・リーチというロンドンの東の果てに引っ越し、リニューアルオープン。
DLRとは?
こちらのレストラン、実は以前、雑記ブログの方で簡単に紹介しています。(珍道中の一番最後の部分)
再開発がすすむドックランドエリアは、エリザベスラインという電車(市内中心部は地下鉄同様の扱い)が開通し、今後の発展が楽しみなエリアです。
訪問日:2022年3月12日
基本情報
お店の基本情報です。
メニューの内容は定期的に変わります。
営業時間にも変動がありますので、お店のHP要確認。
・ E-mail info@cafespice.co.uk
・ 店舗ウェブサイト http://www.cafespice.co.uk/
電話番号 | +44(0)20 74889242 |
営業時間 | 火曜:17:00 - 22:00 |
水曜~土曜:13:00 - 22:00 | |
定休日 | 日曜・月曜 |
住所 | 1-2 Lower Dock Walk, London E16 2GT |
アクセス | DLRガリオンズ・リーチ駅から徒歩8分 |