インドを代表する高級ホテル、タージ・ホテルズ(Taj Hotels Resorts and Palaces)。
今回は、バッキンガム宮殿から徒歩5分ほどの超好立地に門を構えるタージ・ホテル・ロンドン(St.James' Court, A Taj Hotel)のミシュラン星付きインド料理、クイロン【Quilon】で南インド料理昼食を楽しみました。
↑ 堂々たる外観のタージ・ホテル。右側にシンプルな看板が見えるのがクイロンの入り口。
奇をてらわない正統派南インド料理
今回はカレー友達と2人でお昼に伺いました。
平日のランチセットメニューが無く(2023年5月25日当時)、アラカルトメニューからのオーダーです。
まず出てきたのはミニパパダムのセット。
以前は突き出しで出てきて当たり前だったパパダムも有料のところが多いこのご時世。
上からトマトとライムのチャツネ、ガーリックと青唐辛子のピクル、生姜とタマリンドのチャツネ。
左の二つは南インドらしいトマトチャツネ、ココナッツチャツネ。
そして前菜はミニマサラドーサとコトゥ・ラム。
2つの前菜を頼んだのですが、2人でシェアする旨伝えると、ちゃんと個別にお皿に盛りつけてくれるのが嬉しい。
可愛らしいドーサの中にはマサラポテトが。
サンバルと一緒に頂きます。
そして右にあるのはコットゥ・ラム。
コットゥは普通はみじん切りのロティやパラタが入っているけれど、こちらのものは玉ねぎとラムの肉々しい一品。
粗目に刻まれたラムは濃い目の味付けで旨味も凝縮。
お昼ではありますが、インドのワインがあったので1杯だけ。
カベルネ・ソーヴィニョン(CS)ベースでシラーがブレンドされているので超パワフル系かと思いきや、とってもバランスの良いバンガロール産のワイン。
スパイスが効いたラムに負けない強さとCSの骨格を感じられるけれど、スムースな飲み口で余韻もしっかりあって嬉しい驚き。
こちらのレストランではインドワインは赤白1種類ずつでしたが、ラグジュアリーホテル系列だけあって、ワインリストは立派な品揃え。
高級ワインもCoravin(瓶内の空気をアルゴンガスに置き換えて酸化させない装置)を使用しているので、グラスで楽しめます。
前菜の後、箸休めにラッサムがグラスで出てきました。
辛くて酸っぱくて温かいスープをグラスでちびちび飲むのは不思議な感覚。
酸味でスッキリ、辛さで胃もウォームアップしたところで、メインのカレー2種。
チキンペッパーマサラは辛めの表示がありましたが、マイルド(ほんのちょっとだけピリ辛で!)とお願いしたので、ロンドンスタンダードな辛さ加減(日本基準よりもマイルド)。
唐辛子的辛さと言うよりは黒胡椒がピリッとして胃の中からポカポカ暖かくなる感じでした。
黒胡椒って良い香りだなぁと改めて感じられます。
こちらも先ほどのワインとバッチリマッチ。
そしてもうひとつは、ココナツ風味のザ・南インドなプローンマサラ。
ぷりぷりの大きなエビが5つ。
カレーリーフやマスタードシードの香りがしっかり感じられてライスともパラタとも合いました。
レモンライスとフルーツパチャディ。
ほろほろにほどけるマラバールパラタ。
お腹いっぱいでデザートは遠慮したのですが、お口直しのラズベリーのソルベでスッキリ。
前菜とメイン1品ずつ、2人で4品のオーダーでしたが、パパダムやラッサム、ソルベも出てきてコース料理のように楽しめました。
2008年から星をキープする南インド料理の巨匠
こちらのレストラン、1999年の創業当時から今現在に至るまでエグゼクティブ・シェフは替わることなくただ1人。
2008年に南インド料理で初めてミシュランスターを獲得してからも、名門タージホテルのもと星をキープし続けています。
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南インド料理の巨匠スリラム・エイラー(Sriram Aylur)さん。
ケーララ生まれ、ムンバイ育ちで法学の道を志すも、レストランを経営する父のもとシェフの道へ方向転換。
名門タージグループのゲートウェイホテルで研鑽を積みつつ2年足らずでエグゼクティブ・シェフに上り詰め、レストラン、Karavaliを開店。
このレストランが1995年、インドのレストラントップ5に選ばれ、更に1997年にはHotel and Food Service Magazineによって、南インドエリアのレストランNo.1に選ばれます。
そしてシェフのスリラムさん自身も、同年1997年、全国紙 「The Telegraph 」によってインドのシェフトップ5のうちの1人に選ばれました。
そんなスリラムさんの経歴を見ると、満を持してロンドンに進出したインドの高級ホテル、タージホテルズのインド料理レストラン、クイロンのエグゼクティブシェフに抜擢されたのも頷けます。
ホテルならではの落ち着きと充実のプライベートルーム
こちらのレストランはタージホテルの中にあるのではなく、ホテル入口の横に独立したレストラン入口があります。
店内は落ち着いた雰囲気で随所にインドらしい装飾が施されています。
南インドのアーティストの絵画も。
店内中ほどに地下へと続く階段が・・・。
階段の窓。プライベートルームの予約がある時にはロウソクが灯されるのだそう。
地下に降りると、そこはまるでプライベートレストラン。
プライベートのバーエリアからは、専用オープンキッチンでシェフが腕を振るうのが見ることができます。
奥には18 名まで着席できるプライベートルームが。
重厚で落ち着いた雰囲気。
ウィークエンド・ブランチが人気
こちらのお店、HP上のメニューには値段の記載が無いんです・・・。
・・・結果的にはランチ(ワイン1杯飲んで)1人£68(約¥11,800)なり・・・。
お店のインスタを見るとウィークエンドブランチがイチ推しのようです。
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しかし!
後日お店の方に聞いてみると、私たちが訪れたちょうど1週間後から水木金限定でランチタイムのテイスティングメニューが始まったそう!
コロナ後一旦中止していたランチセットを再開したとのこと。
しかも他の星付きインド料理レストランのランチセットの価格帯でいろんなお料理が少しずつ楽しめるテイスティングメニュー!
訪問日:2023年5月25日
基本情報
お店の基本情報です。
メニューの内容は定期的に変わります。
営業時間にも変動がありますので、お店のHP要確認。
・ E-mail jori@joriwhitepr.co.uk
・ 店舗ウェブサイト http://www.quilon.co.uk/
電話番号 | +44(0)20 78211899 |
営業時間 | ランチ 12:00 - 14:30 (土曜、日曜のみ 12:30-15:30)、ただしランチセットメニューは水木金のみ。 |
ディナー 17:30 - 22:00 (金曜、土曜は -22:30) | |
定休日 | 月曜 (火曜はディナーのみ) |
住所 | 41 Buckingham Gate, London SW1E 6AF |
アクセス | 地下鉄セントジェームズパークから徒歩4分、ヴィクトリア駅から徒歩10分 |